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よくある症状

熱性けいれん

2019.08.03

熱性けいれんとは

主に6ヶ月から6歳未満の乳幼児が38度以上の高熱を伴って起こるけいれんを熱性けいれんと呼びます。5歳までに7~10%が経験し、そのうち1回だけの乳幼児が60%、2回だけの乳幼児が20%と言われています。

熱性けいれんの症状

高熱で全身がふるえたりピクついたりし、意識がなくなるのが熱性けいれんの症状です。他にも白目をむいたり、呼吸が浅くなるためチアノーゼになる(顔色が悪くなる)こともあります。

ほとんどの場合、けいれん発作は10分以内に終わります。意識が回復し、視線も合うようであれば自宅で様子観察しても良いでしょう。10分以上けいれんが続くとき、けいれんが左右非対称(右腕だけがピクピクしているなど)であるとき、短い間隔で繰り返しけいれんが起こるときなどは受診を必要とします。しかしけいれん持続時間が1-2分と短くても親御さまの心配はかなりのものと思われるため、救急車を要請していただいてもかまいません。

熱性けいれんが起こったら

初めてけいれんが起こったらパニックになる方もいらっしゃいますが、落ち着いて対処してください。

1.首まわりや胸元のボタンをはずし、吐くこともありますので、顔を横に向かせて寝かせます。

2.白目をむいて呼吸が浅くなり、顔色が悪くなりますが、絶対に口の中に物を入れたり、手を入れたりしないでください。かえって口の中や手を傷つけることがあります。

3.けいれんが始まったら、いつから始まったのか、どのくらいの時間続いたのかを記録し医師に伝えてください。

なぜ起こるのか

脳は弱い電気信号により筋肉を動かしています。小さい子供の未熟な脳細胞は高熱になると熱の刺激で勝手に強い信号を出してしまい、それがけいれんや意識障害の原因となります。脳細胞が成熟すると(年齢が上がると)熱性けいれんが起こりにくくなるのはこのためです。

遺伝性が強いと言われ、親や兄弟に熱性けいれんの既往があると発症する可能性が高くなると言われています(遺伝がなくても発症する人もいます)。

予後はどうなのか

熱性けいれんは「良性」のけいれんであとあと後遺症等は残しません。
成長とともに自然になくなるけいれんと考えられています。
熱の刺激によるけいれんなので数分で治り、症状が残らないとされています。

「熱のない」けいれんは注意が必要です。

①脳出血・脳腫瘍奇形

⇒熱以外の要因でけいれんを起こします。
(出血や腫瘍が脳細胞を刺激してけいれんを起こします)

②胃腸炎関連けいれん

嘔吐・下痢など胃腸炎の症状のある時に発熱なくけいれんする時があります。基本的には胃腸炎の改善とともに良くなりますが、他の「熱のない」けいれんと鑑別か必要なため精査が必要です。

③てんかん

脳細胞が突然異常な電気信号を出す事によりけいれんを起こします。脳波検査で脳細胞から異常な電気信号が出てないかを調べます。

④脳炎・脳症

ウイルス、または免疫反応により脳自体が直接侵されけいれんや意識障害が起こります。熱性けいれんが数分で改善し意識が戻るのに対し意識障害が長びくとき等は注意が必要です。

脳波検査について

熱性けいれんは基本的に脳波検査は行いませんが、特にてんかん等、他のけいれんを疑う場合は積極的に行います。それほど高くない体温(38℃前後)でけいれんを起こしてしまったとき、けいれんが左右非対称(右腕だけがピクピクしているなど)であるとき、短い間隔で繰り返しけいれんが起こるときなどで行います。