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院長のつれづれ

【院長のつれづれ】夏風邪の猛威

2024.07.05

毎年夏には一般的にいう夏風邪が流行しますが、本年は特にひどい蔓延模様です。
夏風邪は、夏にかかりやすい風邪のことです。夏風邪には特有の症状や種類があります。主なものとして、手足口病、ヘルパンギーナ、プール熱などが挙げられます。

 

★手足口病

手足口病は、コクサッキーウイルスやエンテロウイルスによって引き起こされます。主に子供がかかりやすく、名前の通り、手や足、口の中に小さな水ぶくれや発疹ができます。発疹は痛みを伴うことが多く、口の中にできると食べ物や飲み物を摂るのが辛くなります。手足口病は、飛沫感染や接触感染で広がるため、感染予防には手洗いやうがいが重要です。個人的な印象としては、手足口病の場合は熱が出ても1日だけのことが多く、発疹があっても元気で、そのまま出席OKな保育所が多いです。ただし、舌や咽頭に病変が出ればかなり痛く、食事が摂れないため自宅療養になってしまいます。あと、手のひら、足のうら、口に発疹がでないパターンもあり、この場合は診断に迷ってしまいます。。。。

 

★ヘルパンギーナ

ヘルパンギーナもコクサッキーウイルスによって引き起こされます。こちらも子供がかかりやすい病気で、夏に流行します。症状としては、突然の高熱、喉の痛み、小さな水ぶくれが喉の奥にできることが特徴です。水ぶくれが破れると非常に痛み、飲み物や食べ物を摂るのが難しくなります。治療法は特にないため、痛みを和らげるための対症療法が行われます。こちらは手足口病に比べて高熱が3-4日持続し、ノドがかなり痛くなることが多いため、重症感は高いです。

 

★プール熱

プール熱はアデノウイルスによって引き起こされます。この名前の由来は、プールで感染が広がりやすいためです。症状としては、突然の高熱、喉の痛み、目の充血などが見られます。高熱が数日続くことが多く、特に子供たちにとっては辛い病気です。感染予防には、プールに入る前後のシャワーや手洗いが重要です。

 

夏風邪の予防法

夏風邪は、基本的には飛沫感染や接触感染によって広がります。そのため、以下の予防法が有効です。

手洗いと消毒: 帰宅後や食事前、トイレの後にはしっかりと手を洗いましょう。アルコール消毒も効果的です。
うがい: 外出先から帰ったら、うがいをして喉のウイルスを洗い流しましょう。
バランスの取れた食事と十分な睡眠: 免疫力を高めるために、栄養バランスの取れた食事と十分な睡眠を心がけましょう。
こまめな水分補給: 夏は汗をかきやすく、体が乾燥しがちです。こまめに水分を摂ることで体調を整えましょう。
適度な休養: 無理をせず、体が疲れたと感じたらしっかり休むことも大切です。

 

 

まとめ

夏風邪は子供が特にかかりやすい病気ですが、大人も注意が必要です。手足口病、ヘルパンギーナ、プール熱などの特有の症状に気をつけ、予防策をしっかりとることで、元気な夏を過ごしましょう。体調が悪くなったら早めに医療機関を受診し、適切な対応を心がけましょう。

ちなみに、、、手足口病に大人がかかると、手のひら足のうらが痛くなって、日常生活、仕事に影響してしまうこともあるので要注意です・・・(# ゚Д゚)