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院長のつれづれ

【院長のつれづれ】点鼻ワクチン 2

2025.12.26

本年もインフルエンザが猛威をふるっています。

 

昨年から本邦でも認可されたインフルエンザ点鼻ワクチン フルミスト。 言わずもがなですがこのワクチンのメリットとしては、なんといっても注射ではないところです。

 

 

9月のブログにも挙げましたが、いくつになっても注射が苦手な方はいらっしゃいます。かくいう私も、患者さまに定期接種任意接種とも多くの注射を打っているにも関わらず、注射は大の苦手デス😓 そういった方々には朗報ですが、現在のところ18歳までが接種対象者です。 いずれは接種対象者年齢が撤廃されると思います。

他のメリットとしては、生ワクチンであるためより高い抗体を得られることと、1回接種で完了できるところです。

 

 

ちなみに日本小児科学会の見解では、従来の不活化(注射)ワクチンと比べて効果は変わらないとされています。 参考:日本小児科学会 経鼻弱毒生インフルエンザワクチンの使用に関する考え方~医療機関の皆様へ~ https://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=607

 

 

効果が変わらないなら、痛くない方を選ぶに決まってます。注射ワクチンに比べてちょっと割高ですが、痛くないこと、1回で済むことは何をも凌ぐ理由となるでしょう。

 

 

他は、注射による接種部位の反応が激しく、毎回腕が腫れて困っている患者さまにとっては点鼻ワクチンは大変重宝されることでしょう。

とはいえ、生ワクチンであるがゆえの懸念される接種禁忌者、副反応もあります。 免疫不全の方や妊婦さんには接種できません。また、発熱の副反応は従来の注射ワクチンより多いとされています。

そんな中、副反応の少ない点鼻ワクチン開発も進んでいると聞きます。

 

 

今年フルミスト2年目 徐々に注射ワクチンから乗り換えている患者さんが増えています。

脱注射ワクチン、いずれは生後2ヶ月から全てのワクチンが経口、経皮、点鼻接種となる日もそんなに遠くないのかもしれません。