遠い昔、小学校低学年の時にクラスに好きな子がいて、自分に気を引くためにちょっかい出したりからかったりしたことを覚えています。世の中の酸いも甘いも経験し、スレきってしまった現在の自分での分析によると、きっとあれは愛情の裏返しだったんだろうなと思います。

裏返しは表裏一体ですが、反対は逆方向の意味となります。愛情の反対は嫌いではありません。無関心 ネグレクトです。

東京大田区でまた痛ましい児童虐待事件が発生しました。母は24歳のシングルマザー 当然のことながら世間の母に対する犯罪者向けバッシングは相当なものです。逮捕、収監され、今後社会的制裁を受けて3歳の娘を見捨ててしまった罪という十字架を生涯背負っていかなければなりません。

このような罪を犯してしまった母の肩を持つ気持ちはないですが、その背景をリサーチし、悲しい事件が一件でも減るような社会にしていく必要があります。

厚生労働省の発表した２０１６年度の「全国ひとり親世帯等調査」によると、日本には約１４２万の「ひとり親世帯」があります。内訳は、父子世帯の約１８万７０００世帯に対し、母子世帯はその６倍以上、約１２３万２０００世帯に上り、なんとひとり親世帯の９割近くが母子世帯ということです。

約１２３万２０００の母子世帯のうち、８１．８％の母親が就業しているようです。18.2% つまり22万4000の母子世帯が働いていない・・。

就業していたとしても「正規の職員・従業員」は４４．２％に過ぎず、４３．８％が「パート・アルバイト等」。「派遣社員」も含め、ほぼ半数の４８．４％が非正規雇用とのこと。

さらに、１５年の国勢調査を見ると、母子世帯のうち、母親の親（子どもから見ると祖父母）などがいない「母子のみにより構成される母子世帯」の数は約７５万世帯

これは2018年読売新聞からの情報ですが、事件予備軍が相当数いることは想像に難くないです。

児相も件の母子世帯は把握していなかったと。

生まれてくる子は親を選べません。

国の支援、児相職員の人員確保(これには職員高待遇が必要)、ベビーシッターの普及、隣近所のコミュニティー、母親への啓蒙etc

このような悲しい事件が一つでも減ることを願い、知恵をしぼって、考えましょう。

追伸：小学校のとき好きだった子は女性です、念のため・・・